PR会社を巻き込んだゴーン逃亡劇は日本の広報PRのガラパゴスを浮き彫りに
- コラム
こんにちは。
一般社団法人PRコンサルタント協会代表理事の竹村です。
今年の正月、竹村はわけあって1人で過ごすことに…(泣)
ウチでは、毎年母親がつくるうす味の雑煮を正月には食べていたので、その味をマネてつくって
みることにしました。
年末に、材料は少なめに一通り揃えていたのですが、なるとだけは1本ごとしか売っておらず、
ちょっと多いなと思いながらやむなく購入。
どうせ雑煮は元旦含めて2日くらいしか食べないだろうと、半分ぐらい切ったなるとをいっぺん
に入れたら、雑煮の中は、なるとだらけに!
正月早々目が回りそうになってしまいました。
あとでダイエーに行ったら、なるとも半分で売っていたのに気づいて来年はこれをいこうと…
でもちょっとまてよ、、、
また来年の正月もひとり雑煮かよー
これは嫌だなああー
ということで、昇太さんを見習って、早めに何とかしたいと思っています。
ところで、正月早々友人からの電話が。
今年はひとりで、なるとだらけのお雑煮食べて目が回りそうになったというのも嫌なので、
年末から旅行に行ってたとウソを、、、
友人「どこ行ってきたんだよ?」
に思わず、
「レバノン」
それにしても、今回のゴーン逃亡劇はPR会社まで巻き込んで世界中で大騒ぎになってますね。
カルロス・ゴーンというだけあって除夜の鐘とともに、カネではなく楽器の箱に入って脱走する
など、夜逃げ本舗も真っ青という感じです。
PRの専門家やジャーナリストなども多くのコメントを出していますが、今回の本質は自らの嫌疑
を日本の司法批判にすり替えている
と言うことでしょう。
PRの専門的にいうと、日本の司法制度の欠陥を指摘して、自分に有利な課題設定(アジェンダ)を
おこなうということです。
ゴーンさんに次のような日本の歴史の質問をしたら、多分こんなふうに答えるのかも。
「本能寺を焼いたのは誰ですか?」
「私じゃありません」
フランスのPR会社が仕切ったという記者会見も、茶番の印象がぬぐえず、見識のあるメディア
や専門家からは、ゴーンさんのブランド失墜は免れないという見方が大半だったようです。
ただし、今回の事件であらめて浮き彫りになったのは、日本の検察の広報力のなさだったよう
に思います。
ある意味、ゴーンさんは日本の検察をボイコットしたといえるかもしれません。
ボイコットといえば、日経に載っていたマラソンの瀬古さん記事を思い出します。
瀬古さんが、地裁で講演したときに自分がオリンピックで金メダルとって国民栄誉賞をもらって
いたら、地裁じゃなくて最高裁で講演してたでしょう。
ゴーンさんも指摘している記者クラブを中心にした情報提供や、情報の発信が国内向けにとどまっ
てしまっていることなどは、検察広報のガラパゴス化を浮き彫りにしてしまった感があります。
国際世論に訴えかけているゴーンさんに比べるといかにもドメスティック。
これだけインバウンドで外国人が増えると、日本国内がグローバルみたいなもんだからこれでもいいか、
という気もしてきますね。
日本人にとっての世界はやはり国内なのかなあ、、、と。
ちなみに、日本から海外に逃亡するのには3つのルートがあるのをご存知ですか?
そして、逃亡する前日には必ず泊まるホテルがあると、、
それが、新宿にある
ホテルサンルート東京
これでベイルートでの記者会見も可能になるわけです。