あなたの会社が“タニタ”になる方法(1)
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タニタは、体脂肪計など医療用機器を製造・販売する会社です。
この会社が一躍注目を集めたのは、2010年に発売された書籍『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)でした。
当時、この続編も含めて400万部を突破した超ベストセラーになったわけですが、なぜこの本がこんなにヒットしたのでしょうか?
通常、企業からの出版と言うと、社長の自叙伝や商品やサービスの宣伝が中心になると言うイメージが強いかもしれません。
こういった本はあまり売れないので、ほとんどが自費出版と言う形態をとります。
おなたの会社にも、「御社から本を出しませんか?」という勧誘の電話がかかったきたことはありませんか?
ところがタニタの本は、こういった類の自費出版ではなく、出版社がタニタの社食のことをたまたま知ったのがきっかけで、
商業出版と言う形になったようです。
そして、栄養管理された自社の社食メニューを書籍で公開し、一般の家庭でも再現できるようなレシピを提供したわけです。
これが、健康志向のブームに乗って、400万部を超えるメガヒットのベストセラーにつながったわけですね。
そして、この本のヒットで体脂肪計などのヘルスメーター機器の開発販売を行う会社としての絶大な知名度アップと
ブランディング効果をもたらしました。
さらに、体組成計などの商品PRや新事業展開等へのつながり、マーケティング協会からその取り組みを表彰されたりもしています。
このように本の出版が企業のブランディングやマーケティングにとても効果的に働いたわけですね。