広報・宣伝担当者のための年間広報計画を立てる第一歩とは?(1)
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年間広報プランを立てる目的とは?
みなさんの会社では、年間の広報計画を立てているでしょうか?
ある調査では、年間の広報計画を立てているのは54.9%と言う結果が出ていました。
(広報会議企画「企業の広報PR活動に関する調査2019」)
半分ちょっとの会社しか年間の広報計画を立てていないところを見ると、みなさん意外と広報計画を立てることに苦労してるようですね。
確かに1年間となると、会社や事業部門の動きが結構あるので、年間にわたって計画を立てるのはなかなか難しいところがあるのかもしれません。
ただ、ある程度の広報スケジュールがないと、発表案件ごとに処理をしていく場当たり的な対応になりがちです。
広報・PR活動は、各案件などの活動を点ではなく線にしてこそ、継続性が生まれ効果が出てくるものです。
ということで、ますはもっとも基本的なニュースリリースから見直してみてはいかがでしょうか?
新製品やサービスのリリース等は、発売リリースだけで終わりにせず、
・販売数〇〇突破
・〇〇キャンペーンを実施
・〇〇社が導入
など、2次リリースを事業活動の進捗と合わせて発表していく。
ストレートニュースの後に、その商品を含めたフィーチャーリリース(企画もの)を出して特集枠を狙う など。
これだけでも、ある程度立体的にストーリーを帯びた展開にできると思います。
みなさんもぜひできるところから始めてみてはいかがでしょうか。
年間広報プランの作成
年間の広報プランを策定する時期は、一般的な日本の企業なら、今年度の結果や評価、反省材料等が揃い来年度の課題や見通しが
まとまる年明けから3月ごろが普通でしょう。
広報プランの作成は、ニュースリリースや記者発表会などのイベントなど発表案件毎に案件をこなしていく、点の活動を線にしていく
ことがひとまずの目的となります。
広報計画を立てる事は、広報戦略を検討することにつながります。
そして、広報戦略は事業活動と連携してこそその能力を最大限発揮することができるのです。
それには、年間の事業戦略に貢献する広報の要素を抽出し、事業戦略と広報戦略を絡めていくことが重要なになります。
わかりやすく言えば、事業戦略をターゲットに効果的に知らせて事業活動をスムーズに進め目標の達成をサポートする。
と言うことになります。
広報が、経営や事業部門を巻き込んで現在のポジションを来年はどこにもっていくのかと言う提案をすることで、企業活動と連携に
より戦略的な広報活動が実現できるのです。