広報担当者・PRパーソンためのファクトシート(ファクトブック)のつくり方とは?
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ファクトシート(ファクトブック)をつくりましょう(1)
取材対応や記者発表会などで提供するプレスキットは、記者が記事を書くための補助資料ですが、中でも会社や商品の情報を
まとめたファクトシート(ファクトブック)は重要です。
広報やPR会社の担当者がメディアを訪問するときに、リリースや企画書とともに会社案内を持参することも多いかと思います。
しかし会社案内は、営業活動やリクルート向けに制作されるので、メディアから見ると彼らが求める情報が少ないことが多いの
です。自社を売り込む内容よりもより客観的な情報を中心にわかりやすくまとめたファクトシートをぜひ準備したいものです。
ファクトシートはその名の通りファクト(事実)を中心にまとめていくものですが、まずはメディアの記者に自社のことをしっかり
と理解してもらうことが目的となります。
記者が記事を書くときには、あまりよく知らない、または初めて記事を書くときには、どんな会社なのかわからないと不安になるのは
当然です。
また、既に記事を書いている会社や著名な企業でも、記者があまり知らない事というのも多いものです。
会社の概要や実績等のファクトを中心に、自社の強み(USP)など伝えたいメッセージをストーリー仕立てで興味を持って読んでもらえる
ような内容にしたいものです。
ファクトシート(ファクトブック)をつくりましょう(2)
ファクトシート(ファクトブック)は記者が記事を書く際にリリースに掲載されていない追加情報などを提供して、記者が記事を書きやすく
するツールです。
さらに、メディアの担当者が企画を検討しているときのヒントになることもあります。
そのためには会社案内とは異なり、メディアが興味や関心を持って参考にしてもらえるようなニュース価値の高いコンテンツを掲載して
いくことがポイントになります。
たとえば
①自社のナンバーワン(特定ジャンルなど)
②トップのキャラクター(創業時の苦労話など)
③ヒット商品の開発ストーリー
④ユニークな社員の紹介
⑤著名な企業や人物との取引実績
⑥受賞歴や提携、コラボレーションなど
⑦ユニークな人事制度
⑧社会的な取り組みや地域貢献
⑨売り上げ、利益、シェア等の数字(グラフ)
⑩業界の基礎知識や最新動向
などファクトシート(ファクトブック)にはニュースバリューを意識した情報を組み込んでいきましょう。