広報担当者のための危機管理(リスク対策)とメディアへの効果的な対応方法⑧
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緊急記者会見のポイント(2)
緊急記者会見の場合は通常の会見や発表会と異なり、
「時間が来たら終了」
ではなく、最後の質疑応答まで会見を途中で打ち切らずに誠意を示すことも重要なポイントになります。
さらに、会見終了後は広報担当者等が各記者への電話での個別フォローなどもおこなうのは通常の記者会見や
発表会と同様です。
緊急記者会見の最も大きな目的の1つは、発生した危機をできるだけ早期に収束させ、企業へのダメージを最小限
にすることです。
そのためには、記者会見は何度もおこなわず、一度だけ、またメディア側から要求される前に実施することで、
いつまでもネガティブな報道が継続するという事態を防ぐことができます。
また、危機発生時の記者会見にはメディア側から非常に厳しい質問が出ることが多く、スポークスマンは決して
感情的になって回答してはいけません。
どんな質問に対しても冷静に対応し、即答できない事は後ほど改めて回答するとのことわりを入れ、キー
メッセージを意識しながら自分の言葉でメリハリをつけてはっきり話すことが重要です。
そのためには緊急時の記者会見に備えたメディア・トレーニング等のはとても大切な準備になるのでオススメです。
公式見解をまとめよう
ポジションペーパーがまとまったら記者会見や個別取材に対応するための現状や経過説明、今後の見通し等とともに公式見解をプレスリリースにまとめます。
公式見解がまとまると、会社としてどのセクションからも統一見解や情報を提供できます。
記者のペースに乗せられず、事実やデータ等に基づいて論理的に説明することが可能になります。
また、記者の個別取材や電話取材などでコメントも求められる場合があるので、統一コメントを用意することも必要になります。
統一コメントは、簡潔、短く、が基本です。
ノーコメントは基本的にNGですが、どうしてもコメントできない場合は、
「現在調査中のためコメントできません」
などきちんと理由を提示しておくことが重要です。
あと、弁護士によるリーガルチェックなどは必ずおこなうようにしましょう。
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