広報担当者のための危機管理(リスク対策)とメディアへの効果的な対応方法⑩
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危機発生後のフォロー活動
危機が発生すると、どのような場合でも企業のイメージダウンは避けられません。
さらに、売り上げダウンや賠償責任、財産の損失など多大なダメージを被ることになります。
そのためこのような影響を最小限にとどめるために、再発防止策やイメージアップのための活動が重要になります。
再発防止策は、まず全社を上げて施策の見直をおこないます。
具体的には、危機管理委員会やマニュアル、事前のトレーニングが十分に機能したかなど。
その上で、改善策を立て再発の防止策を整備することになります。
また、イメージアップのためのコミュニケーションプログラムは、具体的なアクションを立案し、メディアなどを通じて社会に公表していきます。
さらに実施後の取り組みや成果などを定期的に発表することで、損なわれた企業イメージの回復をはかっていきます。
危機やリスク発生によるイメージダウンもこのイメージ回復のコミュニケーション活動でダメージを早期に回復することが可能になります。
危機発生後のお詫び広告のポイント
不良な商品等が出荷された場合に、製品の回収(リコール)を行う場合があります。
リコールのケースでは、緊急の記者会見をおこない報道による告知をするとともに、全国紙や地方紙などにお詫び広告(謹告)をおこないます。
全国紙の社会面などで
「発火の恐れがあるので下記製品の回収を行っています。」
などの広告を見たこともあるでしょう。
リコールの場合の広告(謹告)はパターンが決まっているので事例を参考に出稿します。
企業の不祥事が発生した場合のお詫び広告は、
①謝罪の表明
②現状の解説
③原因の究明
④責任の表明
⑤再発防止策
などは基本的に盛り込むことが必要です。
http://pr-ca.jp/blog/pr200/