広報担当者・PRパーソンのためのIR (インベスター・リレーションズ)入門③
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IRのPDCAを回そう!
広報担当者は自社の広報PR戦略に沿ってIR (インベスター・リレーションズ)戦略を策定します。
その上で、実際のIR活動を展開していきます。
IR活動についてもPDCAサイクルを回すことが重要です。
<ステップ1> Plan(計画)
現状分析の上、実際の活動計画を策定する。株主や投資家に伝えるべきメッセージの策定やツール、イベントなどの選択を行う。その上で年間計画を立てる。
<ステップ2> Do(実施)
年間計画に沿って実際の活動を行う。イベントなどではトップなどの演出も広報が主体となって積極的に展開したい。
<ステップ3> Check(評価)
実際の活動を検証し、問題点の把握や計画の達成度合いなどを評価する。
<ステップ4> Act(改善)
IR活動の評価の結果をもとにフィードバックをおこない、今後の改善策の検討、策定などをおこなう。
以上のようなPDCAサイクルを回していくことによって、広報と連動したIR活動の善循環を回すことが可能になります。
PR×IRによる相乗効果
IR (インベスター・リレーションズ)が広報と同じ部署にある企業も多いようです。
IRを重視する企業が増える中で、今後はより広報PRの視点やノウハウをIRに活用することが求められるでしょう。
株主総会や決算説明会などのイベントやアニュアルレポート、事業報告書などを始めとするツール以外にも戦略的な広報PRの枠組みの中でより戦略的なIR活動を展開する事は可能になります。
特にPRはブランディングに有効なので、PR ×IRで企業評価を高めることができます。
具体的な手法としては下記のようなものが上げられます。
①トップのブランディング
トップが積極的にメディアに登場し、戦略や企業の将来像などメッセージを効果的に発信することで企業イメージのアップをはかる。
②PR視点を取り入れたイベントの開催
記者やアナリストなど専門家を対象にした決算説明会などの合間に、施設や工場見学会、プレスカンファレンス等逐次実施し関係構築をはかる。
さらに株主総会や決算説明会などでPRによる効果的な演出をはかることで株主のファン化や潜在株主の発掘をおこなう。
③IRツールのブランディング
アニュアルレポートや事業報告書、ファクトブックや株主通信などIRツールにもメッセージやデザインなどPR視点を取り入れて、読みやすさとともにイメージアップをはかる。
④オンラインメディアの活用
自社のウェブサイトからの積極的な情報発信により、不特定多数の対象に情報届けることが可能になる。決算ごとにトップが動画を通じて発表したり、SNSの活用等は個人投資家の獲得に有効な方法となる。
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