広報担当者・PRパーソンのためのオンライン取材(ZOOM/ズーム)マニュアル
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オンライン取材(ZOOM)で気をつけたいポイント
ウィズ・コロナ時代のメディア対応には、オンラインでのインタビュー対応も日常的なものになっていくと思われます。
基本的な対応はこれまでのインタビュー対応と変わりません。
ただし、オンライン取材対応で注意するポイントや気をつけることなどはきちんと押さえておきたいところです。
まず利用するツールはZOOMが多いと思いますが、メディア側でほかに希望するものがあればそちらを優先しましょう。
ZOOMの場合無料版は40分という時間制限があるので、有料版の契約をしておきます。
取材時間は一般的に1時間程度が普通ですが、余裕を持って1時間半程度予約を入れましょう。
また広報担当者が基本的にはホストとなって、取材予約の設定やURL、パスワード等の発行の通知を記者や参加者におこないます。
さらにメディアの担当者には事前に渡せる情報はメールなどで送っておくと取材がスムーズに進むと思います。
オンライン取材の場合、写真撮影ができないのでこれまで以上にブレスキットの準備をしっかりしておきたいところです。
その上で、オンライン取材ならではの注意点などをすり合わせておくと安心です。
オンライン取材(ZOOM)前の準備とポイント
今後はZOOM以外にも様々なツールが登場してくると思いますが、今回はZOOMの利用を前提に解説していきます。
(1)取材前
①ネットの通信環境を確認する
ZOOMが利用される理由の1つとしてその安定性が上げられます。
ただし通信環境が悪いと音声が途中で途切れたりして取材がスムーズに進まないことがあります。
できれば事前に広報担当者が取材対象者とテストをしたり、メディアの担当者に通信速度のチェックなどをしてもらうとよいでしょう。
■通信速度のチェック方法
Googleで「スピードテスト」で検索。
「非常に高速」、「高速」という結果が出ればひとまず合格
②事前のテスト
ZOOMには事前に1人でテストできる機能がついているので、取材前にテストをお願いするように依頼するのもよいでしょう。
■ZOOM事前テスト
https://zoom.us/test
③セキュリティー対策
ZOOMのセキュリティーが問題になりましたが、現時点では
・常に最新のバージョンに更新する
・パスワードを発行する
・待機室の設定をする
などの対策を施せばよいでしょう。
④基本操作の確認と動作テスト
取材の内容は基本的に録画をして後で見返します。
また取材中に記者と資料を共有することがあります。
そこで取材中にもたつかないように事前に録画と画面共有のテストはしておきましょう。
また周囲の騒音やノイズが気になる場合は、ノイスカットアプリもあります。
■Krisp(クリスプ)
https://jp.vcube.com/service/krisp
⑤マイクやカメラのセット
マイクやカメラは基本的にパソコンに内蔵していますが、マイクはイヤホンやヘッドセットがあるとより鮮明に相手の声が聞こえるようです。
この場合、無線のものより有線の方が安定しているようなのでお勧めです。
⑥背景の設定
自宅から対応する場合、背景などが気になることもあるでしょう。
その場合、ビジネスにふさわしい背景をバーチャルで設定しておくといいでしょう。
■バーチャル背景ジェネレーター
https://online-meishi.biz/#/
⑦ビデオ通話ができない場合
最悪の場合、電話取材で代替します。
ただし電話では相手の表情や身ぶりなどが見えないため、深い内容が聞けず予定時間より短くなることも多いようです。
できれば避けたいところです。