広報PR・宣伝担当者のための戦略 PRケーススタディ(事例と手法)
- ケーススタディ
ハンドブレンダーの戦略PR事例
ハンドブレンダーと言うのは、野菜などの食材を、刻んだり、混ぜたり、泡立てたりする調理家電です。
欧米での普及率は高い家電ですが、当時、日本における普及率は低かったとのこと。
そこでこのハンドブレンダーを国内で普及させるための課題として、
①ハンドブレンダーの認知度を高める
②ハンドブレンダーの必要性を訴求する
の2つを設定しました。
この課題を解決するために、ハンドブレンダーと言う商品自体のPRをするのではなく、ユーザーがハンドブレンダーを必要と
するような状況を作るコンテンツの作成を検討しました。
そこで選ばれたのが、日本人になじみの深い
タマゴかけごはん
でした。
ハンドブレンダーで白身をメレンゲ状に泡立てた上で、黄身と合わせるレシピを作り、これを
進化形TKG (タマゴかけごはん)
とネーミングしてメニューを提案。
このコンテンツが、ウェブメディアやテレビなどに数多く取り上げられ、ソーシャルメディア上でも口コミを誘発。
多くの反響を獲得しました。
結果として、ハンドブレンダーが、この年のヒット家電トップテンにも選ばれ、国内でのハンドブレンダーの認知度と
市場の拡大に貢献しました。
この事例では、ハンドブレンダーそのものをPRするよりも、よりメディアが取り上げやすく、生活者の間で口コミも広がり
やすいコンテンツをフックにしたことが成功の要因といえますね。