広報担当者・PRパーソンのためのニュースリリース(プレスリリース)配布のポイント③
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連名リリースのポイント
業務提携などで複数の会社が同時に発表する場合があります。
この場合、リリースは連名、単独の2つの方法があります。
連名にするメリットは、
スタートアップ×大企業のように知名度の低いスタートアップが大企業の知名度利用できる。
両社の足並みが揃っているイメージを訴求できる。
などがあります。
ただし、連名リリースの場合両社の調整が必要なこともあり見解等が異なる場合は単独リリースにすることもあります。
連名リリースの内容は、
・提携の目的や内容
・提携による事業効果
・顧客等へのメリット
・今後の事業方針や将来性
などを中心に、社会背景や市場環境とともに明記します。
特にタイトルには提携における目的や効果、メリットなどを端的に盛り込むとよいでしょう。
また通常のリリースで自社のことを当社などと表現することがありますが、連名リリースの場合どの会社のことを
指すのか混乱することもあるので、〇〇株式会社(以下〇〇)などと表記すると記者が読みやすくなります。
またリリースに掲載する会社名の順序は
①主導する会社が上
②五十音順
③ABC順
などケースバイケースで、メディアからの問い合わせの順序も同じにします。
連名リリースの気をつけたいこと
連名リリースを発表する際の注意としては、
①配信先リストの調整
両社(または各社)のメディアリストを交換し、重複の確認や同一メディア記者の確認をする。
同一メディアの記者に複数配布する場合は、その旨を伝えるとメディア側での混乱を防げる。
②記者クラブの調整
記者クラブで発表する場合、両者で別々の記者クラブに加盟している場合は、どのクラブで発表するか各クラブの
幹事社に相談して決める。
③両社からの配信の明記
両社または各社からリリースが重複して届くことも考慮して、リリースにその旨を明記する。
■コメント例
「共同リリースのため重複して配信される場合がございますが予めご了承ください」 など。
両社から単独でリリースを出す場合は、配布前にお互いのリリースをしっかりチェックした上で、両社のリリースを
セットにして出すとよいでしょう。
また単独でリリースを出す場合は、メディア側の混乱を避けるためにリリースの項目や体裁は両社の内容を揃えたいところです。
いずれにしても他社と共同で発信したリリースの内容などに間違いがあると、自社だけでなく他社にご迷惑がかかり大きな問題
になることもあります。
配信前に十分にチェックをおこなうことが大切です。