広報担当者・PRパーソンのためのオンラインメディアの特徴と効果的なアプローチ方法とは?
- コラム
大体なんだ!
SNSのデマでトイレットペーパーなくなるっていうのは??
かわりに新聞紙で拭いたらケツが真っ黒になるじゃないかあぁー
こんにちは、
一般社団法人PRコンサルタント協会代表理事の竹村です。
これまでも竹村の記憶ではオイルショックの時ともう一度トイレットペーパーの買い占め騒動があったという記憶
があります。
今回はTwitterを中心に広まり始めたデマをメディアが繰り返し報道したことで、消費者の不安がおられ買い占めが起きた
というのは今の時代を感じさせる動きでした。
スーパーの棚が空っぽの映像を何度も見せられると、やはりそのイメージの強さは強烈に残りますね。
こういった風評被害、デマなどには、これを上回るポジティブな情報を出すというのがPRでの対策の常道です。
テレビなどでも盛んに製品の在庫は十分にあると報道されても、一旦火がついた不安の連鎖にはなかなか効果的ではなかった
という状況でした。
こんな中でSNSの注目された動きのひとに、丸富製紙と言う静岡の製紙会社の発信がありました。
投稿のきっかけは、地元市の静岡新聞から取材を受けて同社の倉庫の中に在庫が山積みになっている記事が掲載されたこと
でした。この記事を見た他のメディアからも取材や写真提供等の依頼が入り、自社のSNSでも発信することにしたそうです。
在庫が潤沢な倉庫の写真をコメントとともにTwitterで掲載すると、大変大きな反響を得て1週間で25万件のいいねが。
さらに、投稿日の夜にテレビ朝日の報道ステーションで投稿内容と倉庫の映像が放映され他のメディアへの報道連鎖も起こり、
ツイートへの反響もさらに伸びたとのことです。
その後も同社ではトイレットペーパーを出荷する写真や動画等の投稿などを継続的に発信していきました。
さらに、この情報に反応したイオンがトラックを手配して同社の在庫を調達し、首都圏の店舗に大量陳列を実現。
1店舗当たり6000から9000と言う圧倒的な商品陳列と、お一人様10点までというユニークなメッセージも加えて、
SNSでもシェアされ一気に拡散しました。
この報道やSNSの記事などをご覧になった方もいるかと思いますが、マスメディア× SNSによる情報の拡散の典型的な例といえますね。
特にイオンの取り組みにある
・圧倒的な数の商品陳列
・お一人様10点まで
などはSNSで口コミが広がりやすいコンテンツといえます。
イオンの事例はどちらもスケールを大きくしてニュース価値を上げる常套手段です。
ただしこの場合は、その結果として消費者に安心感を与えることで共感を得ることができSNSでもシェアされるわけです。
紙の新聞や雑誌などはどんどん減っているのに、生活必需品のトイレットペーパーやおむつ、マスクなどは現代ではまさになくては
ならないものと最認識させられました
これを機にいっそのこと新聞はトイレットペーパーに印刷して配布したらどうか。
どの記事を読めるかはまさにうん次第
もちろんお尻が真っ黒にならないインクを使うのはいうまでもありません。