広報担当者・PRパーソンのためのニュースリリース(プレスリリース)の基本ルール②
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ニュースリリースの基本コンテンツ (6W5H)
ニュースリリースに必要なコンテンツは基本的には5W1Hです。
さらにこれにWhom(誰に)と4つのHを加えた6W5Hを加えていきましょう。
■6つのW
・Who(誰が):ニュースリリースの発信元
・Whom(誰に):ターゲット(対象顧客など)
・What(何を):販売する商品やサービスの基本情報や訴求ポイント、イベント内容など
・where(どこで):販売地域やイベントの開催場所など
・when(いつ):商品の発売日やイベント開催時期など
・why(なぜ):商品の発売背景や経緯、理由等
■5つのH
・how(どのように):店舗で発売、ネット通販限定など
・how much(いくら):販売価格や売り上げ利益目標
・how many(どのくらい):販売や生産の数量目標など
・how long(期間): いつからいつまで、いつまでに、など
・how in the future(将来予測)今後の方針や将来のビジョン等
この中で特に核となるのは、
What(なにを)、why(なぜ)、how in the future(将来予測)
です。
Whatは商品やサービスなどの基本的な情報に加えて、他社商品との違いや差別化ポイントなどUSPの訴求など。
Whyはその商品やサービスを開発することになった背景や消費者のニーズ、いきさつ等の興味を引くような内容を記載する。
今後の方針は特に販売目標や売り上げ等の予想を入れたり、将来の方向や見通しなどを伝えていくことがポイントになります。
ニュースリリースを作成する上でで気をつけたいポイント
その他の気をつけておきたいポイント等について解説します。
①わかりやすく
とにかく記者は忙しく、毎日100本以上のリリースに目を通すことも日常茶飯事だといわれる。
そのためぱっと見て興味を引きさっと読んで理解できるように、とにかくわかりやすく書くこと。
専門用語などはわかりやすい表現にできるだけ変える。
その内容に知識のない社員などに読んでもらい、わかるかどうか聞いてみることも有効。
②文章は短く
これもわかりやすくするためのポイントだが、1文1文はとにかく短く句点(。)で区切っていく。
新聞記事の文章などを参考にする。
固有名詞の繰り返しなどは簡略化し、段落をつけて見やすくする。
③専門用語には注釈をつける
記者クラブの記者等はある程度業界の動向やマーケット等について把握しているが、
それ以外は基本的にメディアの担当者は自社の業界の事はよく知らない場合が多い。
専門用語や技術用語等は欄外に注釈をつけるか、別紙の参考資料で説明をするとよい。
④バックデータを加える
省庁やシンクタンクなどのデータや権威のある人物や組織のコメントなどはリリースに信頼性を加える。
また「〇〇初」、「〇〇で1番」などはエビデンスを示す。
自社で調べたデータ等は当社調べと表記する。
⑤メディアごとの素材提供
新聞や雑誌、テレビやネットなど狙うメディアに合わせたコンテンツを意識する。
・新聞→報道用リリース(ニュース性)
・雑誌→ストーリー性を意識する
・テレビ→撮れる絵、報道用にも映像を強調
・ウェブ→よりセグメント化された読者層を意識
⑥情熱を持ってかく
本当に自社の商品は良いものだから社会に広く知らせたいという心からの思いが情熱となって文章表現に
表れるものだ。このような気持ちが記者の心を動かす。自社の中でその商品に最も愛情や熱意を持って
いる社員に原文を書いてもらうことも。
⑦他社のリリースを参考にする
競合他社やメディアで話題になった商品やサービス等のリリースを検索してチェック。
特にメディアで報道されたリリースのアングルや構成、レイアウトやビジュアルの使い方などを参考にする。
⑧ダブルチェック
ニュースリリースは会社から出す公式文書。
事実の間違いは訂正するが、報道後は基本的に訂正が効かない。
リリースの訂正等が多いとメディアからの信頼を失うことにもなりかねない。またサイトに掲載したリリースのみ
を訂正するなどは言語道断だ。
リリースを出す前に上司や同僚、担当者にダブルチェック、トリプルチェックなどをおこなうこと。
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