広報PR・宣伝担当者必見!今年のカンヌグランプリはスタートアップの○○○○
- コラム検定・講座
今年のカンヌグランプリは女性の万能商品が受賞?!
高校球児の懸命なプレーをテレビで見ながら、入社当時の自分の姿をおもわす思い浮かべました。
ともに、
白球(薄給)にかける青春!!
こんにちは、一般社団法人PRコンサルタント協会(PRCA)代表理事の竹村です。
今年のお盆休みは、自宅で高校野球観戦にどっぷりはまってました。
竹村の中学時代の同級生が、当時、甲子園に出た国学院久我山が出場したこともあり、久しぶりにどっぷりハマった感じですね。
ところで、今年のカンヌライオンズのPR部門グランプリは、女性の生理用品を販売するスタートアップが受賞しました。
カンヌライオンズは、毎年6月にフランスのカンヌで1週間開かれる世界最大級の規模を誇る広告賞で、PR部門もあり、最近
国内でも注目されつつあるようです。
今回のPR部門のグランプリを獲得した女性の生理用品と言うのはつまり
タンポン
です。
ドイツでは、消費税が19%と高額ですが、生活必需品に限っては7%に設定されているのだそうです。
ところが、女性の生活必需品とも言えるタンポンが19%であることから、これに対する問題提起を込めて発売したのが、
「タンポンブック」
タンポンを本の付録として発売すれば、本の消費税7%で発売できることから出た発想です。
さらに、
①YoutubeやFacebookでオンラインムービーの配信
②政治家やインフルエンサー、ジャーナリストに本を送付
などの施策を組みわせて、本は初日で1000部完売。
第二版は1週間で6000部完売したそうです。
さらに、インフルエンサーからの情報発信とオンラインムービー1050万回以上の視聴や、テレビなどのメディアも報道したそうです。
その結果、タンポン税廃止を議会に要請するのに必要な署名15万の獲得に成功したとのこと。
その手法とは
①出版
②インフルエンサーの活用→ SNSでの拡散
③オンラインムービーの配信
④マスメディアの報道
などベーシックな施策とも言えますが何といっても今回成功のポイントは
タンポン
→本の付録として発売
→軽減税率の適用
と言う発想の素晴らしさで、これがすべてと言っても過言ではないと思います。
たたし、ベースにあるのはタンポン税への問題提起と、法改正へのアプローチ、もっと深いところでは性差別への投げかけがありますね。
さらに、なんとなくユーモアというかウィットに飛んでいるところもイケてます。
国内でも、こういった世論を動かしたり、社会問題を解決していくような、PR戦略をPRコンサルタントが中心となって、
どんどん打ち出していけるといいですね。
ちなみに、この本の中にはどんなことが書いてあったのか?
そもそも竹村は、タンポンはほんとに万能な商品だなあ~と以前から思っておりました。
それは、説明書きにこう書いてあったから。
「水泳、乗馬、テニス何でもできます。」