広報宣伝担当者・PRパーソンが知っておきたい地方紙(地方メディア)の基礎知識
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地方での影響力が絶大な地方紙とは?
新聞には、朝日、読売、毎日、産経、日経などの全国紙。
北海道新聞や中日新聞、西日本新聞などのブロック紙。
とともに、各都道府県ごとにある地方紙と呼ばれる地方新聞社があります。
首都圏と関西圏を除けば、地方における地方新聞の影響力は非常に大きいです。
県内でのシェアは50%を超えるものも多く、中には80%超の新聞もあります。
大部分の地方新聞社は県庁所在地に本社を構え、県庁に多くの記者を配置しています。
県政のキャップなどは、県庁の内部事情を知り尽くしており、地域や県の幹部などとも顔なじみです。
県庁の幹部人事などをいち早くスクープすることが、地方紙の大事な役割の1つともいわれています。
県内にも幅広く取材網をつくり、地域のニュースはどこよりも早く深く報道することを全国紙と競っています。
全国紙でいうと、経済ネタは日経がいち早く報道することをミッションにしているのと同じです。
さらに、地元の政財界にも多大な影響力を持っています。
つまり、その地域の人々にとっては、とても重要なメディアになっているいうことです。
このように、地域に非常に強固な取材網を持っている反面、東京での取材体制は非常に弱いのです。
各地方新聞には東京支社があり、記者も数人配置されたりしていますが、取材対象は地元関連のニュースや
地元出身の政治家など、必ずしも全国ニュースを追っているわけではありません。
そのため、地方新聞のほとんどは全国ニュースを共同通信などの通信社の配信記事に頼っているわけです。
広報担当者にとっては、各地域に関連する話題を地方紙に報道してもらいたい場合や、特定の地域をマーケット
にしているサービスや会社にとっては重視すべきメディアともいえます。