広報担当者・PRパーソンのための オウンドメディア&ソーシャルメディア活用法
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メディア報道を最大化させるオウンドメディア活用法
自社のウェブサイトは会社の顔とも言えます。
人が毎日顔洗うように、自社サイトも常に不特定多数の人に見られていることを意識しておくことが必要です。
広報PRパーソンにとって、自社の情報を発信できるメディアは
①オウンドメディア
自社サイト、ブログなど
② アーンドメディア
マスメディアなど
③ソーシャルメディア
Twitter 、Facebook、Instagramなど
などがおもなものになります。
ここでは、②のアーンドメディア(マスメディア)での報道を最大化させるために他のメディアを活用する方法をお伝えします。
①オウンドメディア
<1>メディア専用の問い合わせフォームの設置
顧客や取引先等からの総合フォームだけでなく、メディア関係者からの専用の問い合わせ窓口を作っておく。
メディアの担当者が取材申し込みをしたいと思ったらすぐに広報担当者に連絡できる体制を整えておくとよい。
<2>プレスリリースのアーカイブを掲載
メディアの担当者は過去のプレスリリースをチェックすることが多い。
配信した過去のリリースと同じものをリリースの掲載サイトにアップしておく。
<3>メディア向け専用ページの設置
ニュースリリースで配信した商品等の画像や追加情報などを、メディアの担当者が自由にダウンロードできるページを作る。
広報担当者とメディア関係者の間の煩雑なやりとりをカットでき、お互いにメリットがある。
基本的にメディア担当者のみが閲覧できるよう登録制にするとよい。
<4>有益な情報の提供
自社の顧客にとって役立つ情報を提供することでサイトへの訪問者を増やすことがオウンドメディアの大きな目的で、これはメディアの担当者にも有効。
自社の商品やサービス周辺のお役立ち情報や活用法等は、メディア担当者にとっても企画のヒントになる貴重な情報源となることが多い。
特集記事等での掲載も期待できるのでPRにも販売拡大にも有効で一挙両得。
まずは自社が得意とする分野などの情報を少しずつ発信していく。
例)
・住宅メーカー 梅雨時のカビ対策など
・食品メーカー 自社商品のアレンジレシピ
・100円ショップ 自社商品の活用法 など
メディア報道を最大化させるオウンドメディア活用法(2)
プレスリリースなどを見てメディア担当者が取材を検討する前に、まず会社のサイトを確認します。
さらに関心を持った内容などをネットで検索したりもします。
そこで前回お話したような自社サイトなどのオウンドメディアの整備が重要になってきます。
さらに記者やテレビ番組のリサーチャーなどに自社の情報を検索してもらうようにする工夫が必要になってきます。
それには、オウンドメディアからの有益な情報発信を少しずつでもいいので増やしていくことです。
ブログ等からの記事も検索上位に上がりやすいのでお勧めです。
このようなコンテンツが充実してくると、サイトへの訪問者も増えGoogleなどの検索上位に上がってくるという善循環が回り始めます。
これにより顧客ばかりでなくメディア担当者などにも目が付きやすくなり、取材依頼等の増加につながります。
また、全国紙や業界紙など新聞などに報道されるとウェブ版にも掲載されることが多いので、メディア関係者に検索されることも増えます。
このように、①オウンドメディアと②のアーンドメディア(マスメディア)は相互補完的にプラスのスパイラルを描いていくのでシナジーを生み出すことができます。
もう一つ③のソーシャルメディアについては、今後はSNSから情報がマスメディアに飛び火し広がっていく事例は増えていくことが予想されます。
ただし、SNSの導入には専属の担当者が必要となりコンテンツの内容にも注意が必要になります。
さらに炎上のリスクも常につきまとうので、メディア報道を狙うだけであれば現時点ではあまり効果は期待できないかもしれません。
SNSは集客や販売拡大などマーケティングとの連携が必要になってくるでしょう。