広報担当者・PRパーソンのためのIR (インベスター・リレーションズ)入門⑤
- PRコンサルタント講座検定・講座

IR担当者に求められるスキルとは?
IR(インベスター・リレーションズ)に取り組む企業にとって、積極的で適切な情報開示は重要です。
そのために企業が取り組むべきこととしては下記のようなものが上げられます。
①積極的な情報の開示
②IR体制の充実
③投資家満足の獲得
②のIR体制の充実には担当者のスキルや専門性を高めることが必要になります。
IR担当者に求められるものとしては
①会計、財務、法律等の専門知識
②投資家やアナリスト等とのコミュニケーション能力
③自社の情報を分かりやすく伝える能力
④社内の情報収集能力
など挙げられます。
積極的な情報開示をおこなっても適切な株価形成などにすぐに反映されないことも多いようです。
ただし、中長期的な視点で投資家の支持を得られることを目指す地道さと粘り強さも必要とされるでしょう
決算発表のポイントとは?
上場企業の決算発表は四半期ごとに法律で義務付けられています。
基本的には業績や株価、他社との差別化ポイントなどメディアが興味を持つ情報を中心に発表します。
東京証券取引所の記者クラブなどのほかに、普段の付き合いのある業界の記者クラブにも同時に発表します。
複数の記者クラブでアップをする場合は、リリースに記載しておくのは通常のリリースと同様です。
発表のポイントとしては
①具体的な戦略・施策の内容や数字
②過去の目標数字とのズレの理由
③自社のUSP (差別化ポイント)の提示
④キーメッセージ
などを中心に、配布資料には数字やデータ、他社との比較などを具体的にわかりやすく掲載しておきます。
戦略や目標数値など自社でコントロールできることを中心に説明をおこないます。
社会や市場環境などの変化によるようなコントロールできない事にはあまり触れないことがコツとも言えます。
また、外国人投資家向けでは英文資料の準備も必要になります。