広報担当者・PRパーソンが知っておきたいパーパスとナラティブの実践事例
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パーパス&ナラティブ実践事例(1)~スープストックトーキョー~
スープストックトーキョーは、添加物に頼らず旬の素材のおいしさで食べるスープ専門店「Soup Stock Tokyo」を運営しています。
創業当時の1999年に、三菱商事の社員だった遠山さんが、スープと女性にフォーカスした飲食店が珍しかったので社内ベンチャーとして立ち上げたそうです。
当時生まれた遠山さんの娘さんがアトピーで、家族が安心して食べられるものを提供したいという想いもあったとのことです。
このスープストックトーキョーの企業理念は
「世の中の体温を上げる」
そのためのコミュニケーションツールとしてスープがあるという位置づけです。
このブランドと世界観つくるために架空の人物である“秋野つゆ”というブランドパーソナリティを設定しました。
スープストックトーキョーが目指すものは、彼女の目指す、理想そのものという設定です。
パーパス&ナラティブ実践事例(2)~スープストックトーキョー~
スープストックトーキョーが目指すものは、彼女の目指す、理想そのものという設定です。
秋野つゆの人物像を一部ご紹介すると、
・年齢:37歳(女性)
・性格:あっとりしているがしっかりしており自立している。
・タイプ:化粧はあまりしないがキレイ。オシャレに無頓着だがセンスはいい。
・信条:「こうじゃなきゃいけない」という考えはない。
・料理:手軽でぶっきらぼうだがウマいと評判。おばあさんの影響から和食がメイン。
素材の味を活かし、子供が生まれてからは素材や調味料に気を配る
など、その他理想とするものや料理の傾向や志向まで事細かく書かれています。
ペルソナの設定とも言えますが、このようにブランドを擬人化することで、社内の誰もがブランドを語り行動できる。
この架空の人物である秋野つゆの目線で立ち上げ当初からロゴや店内の装飾、メニューづくりなどが進んでいきました。
ブランドの人格を与えたこの存在がお店のコンセプトを周囲と共有し、消費者ニーズも細かく汲み取ることができ、2020年に年商87億円を超えるまでになりました。