広報担当者・PRパーソンためののためのPR調査(調査PR)の活用法とは?③
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PR調査の4つのタイプ(1)
PR調査の4つのタイプのうちの①のターゲット同一タイプは、自社のターゲットと調査対象が同一になるタイプです。
■事例
働く女性を応援する婦人服ブランド「ケイミー」
『テレワーク中の女性会社員の約7割が、テレビ会議に合わせてきちんとした服を着ている。在宅勤務のストレスの一因になっている』
との調査結果を発表。(日経新聞などで掲載)
・最終ターゲット
(ビジネスターゲット) 働く女性
・調査ターゲット 働く女性
②の逆ターゲットタイプは、自社のターゲットと調査対象が逆になるパターンです。
(事例)
派遣大手スタッフサービス
『働く妻の21.9%が「定年後も仕事をしたい」と思っているのに対し、「妻に定年後も働いてほしい」と考える夫は12%にとどまる』
この調査では調査対象は既婚男女1236人になってますが、調査結果では「定年後も仕事」に夫婦でズレ、というところにフォーカスしています。
この派遣会社では66歳以上の女性派遣スタッフ数が年々増えているそうで、人生100年時代に夫が妻の就労意向を理解する必要があるとのコメントを調査結果を踏めまえて出しています。
・最終ターゲット
(ビジネスターゲット) 働く妻
・調査ターゲット 働く妻をもつ夫(妻)
(フォーカス)
以前お伝えしたインドで実施されたジレットの調査事例
「女性から見るとひげのない男性の方がイケメン」
という調査なども同様の事例になります。
PR調査の4つのタイプ(2)
PR調査の4つのタイプのうち③の全世代タイプは、10代から50代、60代までの男女全てを対象に行う調査で、結果から世代間のギャップなどを抽出することもできます。
■事例
味の素の「スマホ依存」調査
20代~70代までの男女計1200人を対象にした調査で、20~30代の半数以上が就寝直前までスマートフォンなどの携帯端末を使い、そのうち約7割で不眠症の疑いが判明した。
就寝直前まで携帯端末を使ってい人の割合は、年代が低くなるほど高まっている傾向があり、調査の監修をして医師の
「寝る2時間くらい前までの使用を控えることが望ましい」」
というコメントも報道されている。
この調査の目的は、味の素が販売している睡眠の質を高めるサプリメント「グリナ」という商品のPRのようです。
最終ターゲット 全世代
(ビジネスターゲット)
調査ターゲット 全世代
④の専門家タイプは、新聞社等の調査でもよく見られますが、
〇〇のプロ10人が選んだ…
と言う切り口でターゲットに訴求する形です。
設問数は、回答者の労力などを考慮して10問程度と言う場合が多いようですが、ジレットの設問のように極端な場合1問でも内容さえ面白ければOKともいえます。
回答形式は選択肢を提示して1つまたは複数回答してもらう方法が一般的ですが、自由回答で定性データを引き出すこともできます。
http://pr-ca.jp/blog/pr217/
http://pr-ca.jp/blog/pr218/