広報担当者・PRパーソンが知っておきたいPESOモデルとは?
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PESOモデルとは?(1)
PESOモデルとは、ペイドメディア(Paid Media)アーンドメディア(Earned Media)、シェアードメディア(Shared Media)、オウンドメディア(Owned Media)の頭文字をとったものです。
以前は、ペイドメディア、アーンドメディア、オウンドメディア3つのメディア(トリプルメディア)が主流でしたが、SNSの影響力が高まったことで、シェアードメディアを含めた4つのメディアがPESOモデルとして登場してきました。
①ペイドメディア
ペイドとはお金を払うと言う意味で、広告費などの費用を払って広告を掲載したりするメディアのことです。
不特定多数の消費者や、狙いたいターゲットなどに短期間で認知を拡大してもらうことなどに有効で、即効性があります。
ただし、かなり多くの費用が必要なことと、情報掲載できるスペースに制限があるので、情報の提供が十分にできないなど問題もあります。
(おもなメディア)
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの広告枠メディアの記事広告、リスティング広告などウェブ広告、交通広告、折り込みチラシ、イベントのスポンサー枠 など
② アーンドメディア
アーンドとは、信頼や評判を得るという意味で報道取材を獲得するメディアなどのことです。
メディア・リレーションズやインフルエンサーSNSのフォロワーへのリレーションなども含まれます。
第三者からの評価された情報がメディアから報道という形で発信されることで、消費者等の信頼性が高くSNSなどでの拡散力も大きくなります。
また、ペイドメディアなどの広告などに比べて取材をされた情報等の方が説得力や影響力も大きく、ブランディング効果なども期待できます。
(おもなメディア)
マスメディアの報道、ニュースサイトでの記事掲載、口コミサイト、インフルエンサー、ソーシャルメディア など
③シェアードメディア
シェアードとは共有されるという意味で、ソーシャルメディア上で共有されるメディアのことです。
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSが中心で、消費者が発信をしコントロールするメディアです。
企業は自社でアカウントを持ち、生活者や消費者などと双方向でコミュニケーションをとることができます。
オンラインだけでなくオフラインでの口コミも期待できます。
ただし、ネガティブな情報も一気に広がることもあるので運用には注意も必要です。
(おもなメディア)
Facebook、Twitter、Instagram、YouTubeなど
④オウンドメディア
オウンドとは所有するという意味で、自社で所有しているメディアのことです。
自社で情報を配信してコントロールすることが可能です。
ペイドメディアなどからでは伝えきれない情報などを補完して、商品やサービスの理解を深めてもらったり、ファンをつくることなどを目的とします。
ただし、情報の更新等担当者の負担が大きく、また成果が出るまでに時間がかかるというマイナス面もあります。
(おもなメディア)
自社のウェブサイト、ブログ、メルマガ、SNS (自社アカウント)など伝統的なPRでは、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、などの4マスを中心にしたメディア・リレーションズがメインでした。
これにウェブメディアやSNSが広がる中で、以上の4つのメディアがPRの新たな対象となってきています。
広報担当者やPRコンサルタントなどPRの実務家は、以上4つのメディアを活用することで、メディア同士の相乗効果が期待できます。
また。、パブリック・リレーションズ(PR)の双方向性がソーシャルメディアの機能でより高まり、共感を集めファンや売り上げを拡大することも可能になっています。
PESOモデルは、この4つのメディアを最適化するメディア戦略となります。