広報担当者・PRパーソンが知っておきたいSNS時代の最強PR手法「ストーリテリング」⑥
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ビジネスの場面でストーリーテリングが有効な場面の2番目として、モチベーションを高めたい時があります。
モチベーションが高い顧客は、営業などの提案も受け入れやすく、購買意欲も高まります。
このように顧客のモチベーションを高めるためには、実際に商品やサービスを利用したときの具体的な事例などをストーリーを交えて伝えることが効果的です。
この会社に依頼すれば、
「非常に成果が上がりそうだ」
とか、
「この商品を導入すれば会社の業績が上がるかみしれない」
などの期待感を顧客に持ってもらえれば営業活動を非常に有利に進めることができます。
また、社内のコミュニケーションでも有効活用ができます。
たとえば、人事制度などの仕組みを社員に説明する際。
その制度の中で実際の社員がやりがいを感じ、どのように実際に活躍しているかという姿をストーリーを用いて体験談とともに伝える。
このような同じ組織の仲間が実際に活躍し、自己実現をはかっている姿は、他の社員のモチベーションをとても上げる効果があります。
ビジネスの場面でストーリーテリングが有効な場面の3番目として、情報量が多いとき時があります。
自社の業績を説明する際などには、過去数年の売上高や純利益等を提示する必要があります。
数字をもとに客観的に評価をするわけですが、競合との関係や業界状況など、様々な要因が複雑に絡まっているものです。
そのため、このような情報を聞いても、一度でなかなか理解することが難しいことが多いのです。
数年前には競合の後塵を拝してきた業績が、少しずつ右肩上がりに成長し追い越すことができた、など。
このように複雑な話をわかりやすくシンプルにストーリーとして語ることが有効になります。
スティーブ・ジョブズのiPodのプレゼンのように、競合商品との差別化要素や機能など多くの情報を伝えるよりも、
「1000曲もの音楽が、
あなたのポケットに!」
と一言で言ったほうが伝わりやすいのです。