広報担当者・PRパーソンが知っておきたいマーケティングの基本とは?⑨
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広報・PRパーソンのためのマーケティングの基本~マーケティングのための調査~
マーケティングをおこなうためには各種のリサーチも重要になります。
リサーチにはまず、一般に公開されている資料から当たるのが費用面からにも効果的です。
次のようなステップで進めてみるのが一般的です。
<ステップ1> 公開資料の調査
国や公的機関の統計資料、シンクタンクや民間のリサーチ会社の調査資料など。
例)経産省商業統計、総務省国勢調査家計調査、厚労省の人口動態などや野村総研、三菱総研、富士経済や矢野経済などの調査資料 など。
<ステップ2>
自社のリサーチデータのチェック
<ステップ3>
調査データや資料の購入
例)調査会社などの有料データ、日本国勢図会など調査資料がまとまった書籍 など。
<ステップ4>
調査会社やコンサルティング会社などにリサーチを依頼する
いずれにしても必要な情報を収集しただけでは意味がありません。
集めた情報をしっかり分析して、世の中の動きを自分なりに把握した上で仮説を立てていくことが必要です。
広報・PRパーソンのためのマーケティングの基本~マーケティングのための社内情報収集~
広報・PRセクションでも、社内情報の収集や社内コミュニケーションは非常に重要視されますが、マーケティングにおいても同様です。
マーケティング活動をおこなう場合、実施結果を測定するために新たな仕組みを検討することも多いようですが、社内の情報や数字を集めるとチェックできることも多いです。
社内の各部門から発信される情報や会議などで共有される数字、決算情報など、日々の業務に関連する社内情報をしっかり確認しておきます。
すると各部署からどんな情報が発信されて、誰が情報発信のキーマンなのかもわかってきます。
今後は、PRやマーケティングも組織横断形で進めるプロジェクトが増えてくると思いますが、この場合、各部署の誰をメンバーにするかも検討しやすくなります。
人間の体と同様に、会社も各部署の情報はそれぞれ独自の業務をおこないながら会社全体ではつながっています。
このようにマーケティングの結果計測やプロジェクト等の実施のために日頃から社内情報の収集を行うことはマーケティングにも非常に有効なのです。
広報・PR担当者はこれを常にアタマに入れて社内の情報収集をおこないながらマーケティングPRにも活用していくとよいでしょう。
下記に部門別の社内情報収集のおもな項目をあげておきますので、参考してみてください。
■営業販売部門
・販売チャネルごとの売り上げ・利益・経費
・商品ごとの売り上げ・利益・経費
・年間の販売商品計画 など
■広報宣伝販促部門
・年間広報・宣伝・販促計画
・ニュースリリース配信予定
・マーケティング関連数字 など
■オンライン販売部門
・受注、予約数、売り上げ
・サイト来客数、コンバージョン など
■物流調達部門
・製品在庫情報
・物流コスト、調達コストなど
■開発、生産部門
・生産管理情報
・原料在庫
・年間生産計画 など
■人事総務部門
・決算資料
・社内人事情報
・資金管理、雇用管理費用 など
■経営企画部門
・各種経営数字
・中長期計画
・M&Aや投資案件資料
・その他、会計財務管理やIT関連情報など