広報・宣伝担当者のためのPRの基礎知識 メディア・リレーションズの本質とは
- PRコンサルタント講座検定・講座

PR=パブリック・リレーションズとは
普段の広報活動では、メディア向けの活動に追われがちで、PRはメディア・リレーションズと勘違い
してしまうことがあるかもしれません。
たまには、PR=パブリック・リレーションズの全体像を再確認して、視点を広げ、戦略や実施活動に
生かしていきたいものです。
パブリック・リレーションズは、企業を取り巻くあらゆるステークホルダー(利害関係者)との双方向
コミュニケーションです。
ステークホルダー(対象)別におもに次のようなリレーションズがあります。
・メディア・リレーションズ
⇒各メディア
・カスタマー・リレーション
⇒顧客(潜在顧客)、ビジネスパートナー
・エンプロイー・リレーションズ
⇒従業員(家族)、パート・アルバイト
・インベスター・リレーションズ
⇒株主・投資家・証券アナリスト
・アソシエーション・リレーションズ
⇒業界団体・学術団体
・インダストリー・リレーションズ
⇒競合他社
・ガバメント・リレーションズ
⇒省庁、地方自治体、政治家、官僚
・コミュニティ・リレーションズ
⇒NPO・NGO、ソーシャルメディア
・その他/その他のパブリック
これらの活動の総体がパブリック・リレーションズであり、上記のリレーションズに優先順位をつけて
戦略的に実施することで、ビジネスの目標を最短距離で達成することができます。
メディア・リレーションズの本質とは
日常的に広報活動をおこなっていると、ついメディア・リレーションズばかりに時間が取られ、PR=メディア・
リレーションズと勘違いしてしまうことがあるかもしれません。
たしかにPRのコアコンピタンスはメディア・リレーションズですが、つねにPR=パブリック・リレーションズ
の視点を持って取り組みたいものです。
その上で、メディア・リレーションズの本質も確認しておきたいところです。
メディア・リレーションズは、
・メディアとの双方向コミュニケーション
・その結果がパブリシティ
さらに、パブリック・リレーションズとメディア・リレーションズは、
・パブリック・リレーションズを知った上でメディア・リレーションズをやる
・メディア・リレーションズを知ったうえで、パブリシティをやる
この視点がとても重要です。
あと気をつけたいのはメディアリレーションズのターゲット、つまりメディアは最終ターゲットではないと言う
ことです。
最終ターゲットはメディアの先にいる顧客や消費者、生活者などになり、メディアはあくまで媒介です。
顧客等最終ターゲットの意識や行動を変えるには、報道等の記事の中に、適切なメッセージが露出することが
必要になります。