広報宣伝担当者・PRパーソンが知っておきたい新聞メディアの組織形態とは?
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新聞社の組織形態とは?
新聞社の組織形態は、全国紙、地方紙(ブロック紙)、通信社など含めてほぼ同じです。
業界紙は一般紙などにある政治部や社会部などはありません。
新聞社には、編集局、広告局、営業局などがありますが、実際に記事を作るのは編集局になります。
編集局のトップは紙面制作に関して責任を持つ編集局長です。
編集局長の下に数名の局次長、経済部、社会部など各面ごとに部長がおり、この下に各部の記者が
配置されています。
編集局次長は、編集局長の代理として紙面づくりに携わり、経済部長、社会部長など各部の部長は
各面の紙面の責任者です。
こうしたラインのほかに、論説委員と編集委員がいます。
論説委員は論説室などに所属し、編集局から独立した組織になっています。論説委員はおもに社として
の意見や主張など社説やコラムを書くのが仕事です。
論説委員が所属する論説委員会では、会議で社としての論説をまとめます。
いわゆる客観報道であるニュース報道とは異なり、この論説は主観報道になります。
論説委員は部長待遇のベテラン記者がほとんどで、論説委員長や論説主幹などは役員または局長クラス
もおり、20年以上のベテラン記者が中心です。
編集委員は各部のラインとは別に、豊富な専門知識や経験を持つベテラン記者です。
編集局に直属または各部付の編集者がおり、専門分野の記事やコラム、論評などを署名入りで自由に
書いたりしています。
編集委員から論説委員、論説委員から編集委員に変わったりすることもあります。
また、各部の部長の下に数名のデスクがおり、原稿のチェックや記者への指示などをおこなう次長クラス
のポジションになります。
さらに現場には、数名程度からの記者をまとめて取材にあたるキャップという現場を取りまとめる
責任者がいます。
取材や編集部門の部署名は、ほぼ新聞の紙面ページと連動しています。
ちなみに主筆(主幹)は新聞紙面の最高責任者です。