広報担当者・PRパーソンためのブランディングのための調査PR(PR調査)の活用法とは?
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調査PR(PR調査)の最新活用法とは?(1)
調査PR(PR調査)はアンケート結果から世論を「見える化」してニュースをつくるPR手法の1つです。
戦略PRの手法の1つとして広まった感がありますが、自社の商品やサービスに無理矢理結びつけたり、みえみえのバイアスが
かかっていたりと、メディア側も若干引き気味なようです。
そこでPR調査の目的として
・社会に有用なデータをメディアに提供する
・メディア・リレーションズの構築
・メディアからの信頼性の構築
など中長期的な視点でのメディアとの関係構築を第一に、商品紹介やマーケティング効果等にすぐに結びつけるという発想は
ひとまず置いておきましょう。
ただし、ファクトやエビデンスを提供できる本来のPRの目的には非常に有効な方法なので、広報担当者やPRパーソンも上手に
活用したいところです。
調査結果ひとまずリリースした上で、新商品リリースの中に調査結果を盛り込むなど分けて発信するなど工夫するといいでしょう。
調査PR(PR調査)の最新活用法とは?(2)
次に、メディアが注目するような調査PRのポイントを解説します、
①社会的関心の高いテーマ設定
時流やトレンドなどに合わせて多くの人が身近に感じるようなテーマを設定しましょう。
例)働き方改革
→ユニクロの職場ジーンズ調査
→ジーンズ需要の拡大(空気作り)
②共感やサプライズ、賛否両論が起こるコンテンツ
驚き、気づきや共感などを与えることが調査PRでも重要です、また賛否両論を起こすような問題提起があると、SNSやネットなどで拡散
につながる可能性が高まります。
例)共働き家庭の7割は部屋干し
→部屋干しに適した洗濯洗剤への注目
③第三者のお墨付きをもらう
健康関連ならドクター、食関連なら管理栄養士など調査結果のリリースなどに専門家のコメントなどをもらうことで調査結果に
信頼性が高まります。またメディアも企業側からの情報提供だけでなく専門家視点での客観的なコメントなどがあると掲載しや
すくなるようです。特にこうした専門家が本を出しているとより信頼性が上がります。
④ニュースバリューを上げる
時事ネタや旬のトレンド、季節性や記念日などに合わせて調査結果の発表をすることで、メディアが取り上げる理由をつくり報道
されやすくなります。
例)いい夫婦の日(11月22日)に夫婦関係に関するアンケート調査など
⑤情報加工して付加価値をつける
調査した結果をランキング化をしたり、他のものと比較する、グラフ化して見やすくする、など工夫次第で情報の価値が高まり
ます。さらに毎年、3年おきなど定点調査をすることで経年変化がわかる調査結果を提示することで付加価値が高まります。
例)不動産サイトの「住みたい街」ランキング
生命保険会社による「なりたい職業」ランキング
など
また、調査テーマや結果が普遍的な内容の場合は、自社のサイトなどに掲載しておくと長期間にあたってメディアからの問い合わ
せや記事掲載があるようです。