広報担当者・PRパーソンのためのIR (インベスター・リレーションズ)入門④
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IRサイトのトレンドとは?
IR(インベスター・リレーションズ)でもネットの活用が重要度を増しています。
具体的には、自社のウェブサイトやソーシャルメディアを利用した情報発信になります。
IRサイトはコンテンツの充実や情報開示のスピードや透明性などが求められます。
コンテンツには説明会資料や動画、その他のIR情報やメルマガ、ブログ等からの情報発信なども含まれます。
欧米企業などのIRサイトのトレンドとしては、
①情報の入手時間の短縮
サイトにアクセスした投資家やアナリストがデータを即時に入手できる。
②いつでもメールで質問可能
サイトのすべてのページに質問があればいつでもどうぞというデザインになっている。
③視覚的にわかりやすい (インフォグラフィック利用)
IR関連の数字などをグラフやイラストなどを利用して見てわかるよう工夫している。
④画像の利用
動画や写真などによるイメージ訴求。
⑤人物の登場
顧客や従業員、経営者などが随所に登場し、数字ばかりでなく人間性を訴求する。
などが上がっており、投資家やアナリストばかりでなく、誰でも見ることができるIRサイトでは一般的なウェブサイトと同様、直感的に利用できデザイン性を重視すべきという流れになっているようです。
IRでのソーシャルメディア活用
ソーシャルメディアを使ったIRも欧米の企業を中心に広まっています。
特にツイッターから情報発信するトップが増えているようです。
またある米国の研究者による論文では、ツイッターによる情報発信は株式市場での企業情報の伝播効果が高い、と言う報告が出ています。
さらに、機関投資家や証券会社のアナリストを対象にした米調査会社の結果によると、
「投資家やアナリストはデジタル、ソーシャルメディア経由でCEOの話を聞きたがっている」
という指摘もしています。
「CEOが自社の危機や緊急事態での対応で、SNSからの情報発信はとても重要である」
と多くの金融メディアの関係者が回答した別のレポート結果などもあります
IRでのソーシャルメディア活用(2)
IRにもソーシャルメディアを活用するのは今後のトレンドになると思われます。
ただし、ソーシャルメディアの場合、偽りの情報が一気に拡散する危険性もはらんでいます。
この対策としては、普段から自社のサイトに充実したコンテンツを掲載し、問題に対する自社のメッセージを明確に掲載し、SNSにリンクを貼った発信します。
ソーシャルメディアに詳しい専門家はソーシャルメディアでのIRを手順として
<ステップ1> IRサイトを充実させる
<ステップ2> IRサイトとソーシャルメディアをリンク
<ステップ3> ツイッターを企業発表のニュース配信に利用する
<ステップ4> 常時モニターをおこないIRサイトの修正をはかる
という流れを提唱しています。
今後、CEO自らソーシャルメディアで自社の財政や戦略を語ったり、投資家やファンの人たちと直接情報発信/交流をおこなう期待が高まっているようです。
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