広報担当者・PRパーソンのためのマーケティングPRとコーポレートPRの違いとは?
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マーケティングPRとコーポレートPRの違い(1)
マーケティング・パブリック・リレーションズ(以下、マーケティングPR) とコーポレート・パブリック・リレーションズ(以下、コーポレートPR)の違いは、あいまいになっていることが多いようです。
それぞれの目的や手法の違い、またお互いの関連性についてきちんと整理しておくことは効果的なPRを進めていく上で上で重要です。
①マーケティングPR
目的は商品やサービスの販売支援になります。
ターゲットは、顧客(潜在顧客)や一般消費者になります。
手法としては、
1、メディアリレーションズ
2、ソーシャルメディアの活用
3、イベントの企画実施
4、出版及びPR など
商品やサービスの認知度を高めて、顧客や消費者などの興味・関心を醸成し、購入を支援する活動です。
商品のブランドやイメージを高めて販売を拡大することも可能です。
ソーシャルメディアの広がりで、
マスメディア(出版) → SNS →サイト販売
という流れができつつあり、マーケティングプロセスにPRのノウハウを生かす場面がますます増えていくことが予想されています。
マーケティングPRとコーポレートPRの違い(2)
②コーポレートPR
企業理念やミッション、経営戦略や計画などをメッセージとして発信することで企業イメージを向上させることを目的としています。
コーポレート・コミュニケーションとほぼ同義語です。
ターゲットは幅広く、各企業の戦略に応じて様々なステークホルダーが対象になります。
手法としては
1、メディア・リレーションズ
2、講演会やイベントでのスピーチ
3、メディア・リレーションズ以外のリレーションズ活動
4、トップマネジメントによる社内外へのコミュニケーション活動
5、企業広告 など
ターゲットやメッセージ、実施するタイミングなどでよって様々なものがあります。
マーケティングPRtpコーポレートPRは、それぞれ目的が異なる活動ですが、互いに影響及ぼすこともあります。
たとえば、マーケティングPRによって商品のイメージが向上することにより、企業自体のイメージがアップする。
逆に、コーポレートPRによって企業のイメージがアップすることで、商品やサービスの販売支援につながることもあります。
つまり、コーポレートPRRとマーケティングPRは、うまく活用すればお互いの効果を高めるシナジーを生み出すことができるということです。