広報・宣伝担当者のための 失敗しないPR会社の選び方⑦
- PRコンサルタント講座検定・講座

失敗しない!PR会社の選び方(12) ~PR会社とのミスマッチを防ぐ方法③~
PR会社と企業側のミスマッチには、企業の担当者側のPR会社への認識への問題点があることも多いのではないかと思います。
PR会社とうまく付き合える人は、PR会社が出せる成果の限界を認識していて、PR会社に求めるものが明確です。さらに、
PR会社とうまくパートナーとなって、情報共有を適切に行い、費用の使い方も適切です。
また、PRについての知識が豊富で、PRの実務経験がある人は、PR会社とうまく付き合える人が多いようです。
PR会社が、自社のパートナーとして最大限力を発揮してもらうために、企業側がすべきこととしては以下のような項目が上げられます。
① PR会社に依頼することを明確にする
→社内でできること、できないことの仕分け、できないことなどの部分をPR会社に依頼するか予算の範囲内で優先順位をつける
②目標設定を共有する
→ PRを行う目的(売り上げ、好感度や認知度の向上など)を明確にして、それに見合う指標を設定する。
露出数や広告換算以外で費用対効果を算出する。
③自社の広報体制やスキル等の共有
→現在の企業側の広報体制や経験などをPR会社と共有することで、PR会社からの的確なサポートを得られるようにする。
④自社が重視するものを明確にする
→ PR会社に求めるものを明確にして、PR会社の得意・不得意分野なども見極める
⑤業務内容と稼働時間を確認する
→ PR会社のフィーは主に人件費。企業側が求める業務に対して、何名のスタッフでどれぐらいの時間を割くことができるかを確認する。
⑥ブリーフィングシートを準備する
→ PR会社との契約や業務スタート前に、PR会社との間に目的や課題、目標値等の共有のためのペーパーを用意する。
失敗しない!PR会社の選び方(13) ~PR会社への不満と対策①~
前回は、
「PR会社と契約したが、期待通りの成果が出なかった」
という企業側からPR会社への代表的な不満について、企業側の対応にも問題があることを以前の記事で指摘しました。
その他、よく聞かれるPR会社に対する不満や悩み等には、以下のようなものがあります。
●提案と実務の担当者が違う
これは、営業とクライアント担当が分かれている大手のPR会社に多いのではないかと思います。
契約前に必ず実務の担当者が誰になるのか、チームを組む場合は責任者、スタッフと面談をして納得した上で契約するべきです。
●追加の費用を請求された
リテイナーで年間契約をしたにも関わらず、イベントやリサーチなどで追加請求をされることに対する不満も多いです。
これについては、契約前にリテイナー契約の中に含まれているサービス内容とオプションサービスの内容と費用の確認を
しっかりしておきましょう。
●担当者がすぐ代わる
PR会社の担当者も慣れてきて自社の商品やサービスへの理解が深まってきてきたと思ったところで、担当者が交代すると言うのは、
企業側にとって確かに悩ましいところだと思います。PR会社によって人の出入りが激しい場合、担当者が頻繁に変わることもあります。
ただし、どのPR会社でも担当者の離職の可能性はあるので、責任者などに引き継ぎの仕方やスムーズに引き継げるような体制があるか
どうかも確認しておくと良いでしょう。